京都大学の次なる環境対策に向けた調査業務
事業実施時期 | 2013年7月〜2014年3月 |
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クライアント | 京都大学環境科学センター |
事業分野 | 廃棄物・3R |
背景
理系の研究科のひとつである京都大学薬学研究科(以降、薬学研究科と呼ぶ)では、建物延べ床面積あたりの消費電力量は350kWh/ m²・年であり、京都大学の全体平均180kWh/m²・年を大きく上回っている。しかし多くの他研究科同様、薬学研究科においても、実験機器・設備のエネルギー使用実態が正確に分かっておらず、有効な省エネ対策も立てられていない。これらのことから、京都大学全体の代表的な実験機器・設備の省エネポテンシャルを推定することを目的として、薬学研究科を対象にヒアリング及び実測調査を行い、実験機器・設備の使用実態把握と削減可能性の推定を行った。
事業概要
実験室の省エネ:薬学部におけるエネルギー実態調査
- (1)薬学研究科調査対象2研究室におけるエネルギー使用の実態に関する調査
- 財産目録にある実験機器が実際にあるかの確認
- 各実験機器の使用方法(省エネな使用をしているかどうかも)
- 各実験機器のエネルギー使用量の推計
- 各実験機器の配置
- (2)薬学研究科におけるパソコンならびにサーバーの台数等の調査
- 実験機器以外のエネルギー使用量を算出するため、薬学研究科におけるパソコンおよびサーバーの台数等を研究室ごとに調査。
- (3)先進事例調査
- 京都大学工学研究科では、実験機器での省エネ等さまざまな省エネに取り組んでいるため、先進事例として、具体的にどのような機器類を対象に省エネに取り組まれたかについてヒアリング調査。
- (4)薬学研究科においてエネルギー多量消費していると考えられる「室」に関する実態調査
- サーバールームや、NMR室、質量分析室、クリーンルーム等の恒温室の実態の把握のためのヒアリング調査等と、改造等による省エネの可能性の調査。
マニュアルの作成
調査結果をふまえて、京都大学の他学部等で実施可能な省エネマニュアルを作成。