棚田ボランティア運営(滋賀県)
- 棚田トラスト制度
- 棚田地域の過疎化
- 棚田保全活動
滋賀県 棚田保全ネットワーク推進事業
事業実施時期 | 2008年6月30日〜2010年3月29日 |
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事業名 | 平成20年度第1号 棚田保全ネットワーク推進事業 平成21年度第1号 棚田保全ネットワーク推進事業 |
共同実施主体(又はクライアント) | 滋賀県(担当:農政水産部農業振興課) |
背景
滋賀県内に点在する棚田。日本の棚田百選に認定された高島市畑地区の棚田や、写真家今森光彦氏の写真集に取り上げられた大津市仰木の棚田などを始めとして、滋賀県内には約2,200ヘクタールの棚田がある。
しかしながら、棚田地域の過疎化、農業従事者の減少による担い手不足や、獣害の深刻化などの原因で耕作放棄される棚田は後を絶たず、地域住民の手だけでは維持管理が困難になっている。
そのような棚田・棚田地域を、都市住民などを始めとしたボランティアの手で保全していこうと、滋賀県では2004年から棚田保全活動の取り組みが行なわれている。
事業概要
本業務では、滋賀県が運営している棚田ボランティア制度の事務局業務、棚田保全活動運営、棚田トラスト制度設計調査・制度運営、棚田シンポジウム開催等、棚田保全に関わる事業を受託した。
活動内容は、事務局として、ボランティア制度に参加している県内6地域の棚田地域での棚田保全活動運営及び参加者受付を行った他、棚田保全に関わる寄付金募集制度「棚田トラスト制度」設計に向けたニーズ調査を実施、制度成立後は寄附金募集と支援金の交付業務業務を行った。
また、2008年12月20日、2009年12月23日に第10回棚田シンポジウム、第11回棚田シンポジウムを企画・開催、それぞれ100名を超える来場者があった。
効果
本業務によって、ボランティアによる活動で棚田地域の農地保全・地域保全のための維持管理作業の一助となる活動が行えた。また、棚田地域へのノウハウ習得支援、活動の自立支援を行い、活動運営のための手法を地元へと伝え、ほぼ自立的な活動運営が可能なように支援を行った。
また2009年度に運営した棚田トラスト制度では、多くの協力者の方から、317,000円の寄附をいただき、地元の活動支援に活用することができた。