間伐材製品の生産計画・ニーズ調査・PR活動
間伐材製品の生産計画・ニーズ調査・PR活動
事業実施時期 | 2010年10月〜2011年3月 |
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事業名 | 間伐材製品生産計画およびニーズ調査・PR活動委託業務 |
発注主 | 京都精華大学(林野庁補助事業:山村再生プロジェクト 補助金) |
共同実施主体(又はクライアント) | 高島市森林組合 |
背景
琵琶湖西岸に位置する高島市は、36,967haの森林面積を持つ。その森林は、民有林主体の所有形態となっており、間伐の対象である9齢級以下の若齢林が75%を占めている。市の森林施業は間伐に力を入れているものの、森林保全の課題は山積している。
滋賀県では2007(平成19)年度から「高島流域森林づくり委員会」を組織し、高島における森林づくりのあり方について検討を重ね、間伐材製品の製造から廃棄までの管理体制構築を提言した。2009(平成21)年度は丸太を使ったテーブルキットを作成、びわ湖環境ビジネスメッセなどで展示出展し、間伐材製品のキットづくりへ地元森林組合も意欲的である。
これらの経緯から、間伐材の一層の活用を目指し、間伐材を使った簡易小屋キットの作成や、鹿よけ柵の提案を行う。
事業概要
京都精華大学が受けた「山村再生プロジェクト」(事業責任者:京都精華大学 山田國廣氏)補助金の業務の一端を担い、間伐材を使用した製品の生産体制の調査およびニーズ調査、道の駅等での展示調整、間伐材利用や森林保全に関する普及啓発を行った。
効果
間伐材とジョイント金具を使った簡易小屋キット3基がこのプロジェクトで作成された。販売へ向けた展示として、二坪程度の小屋キットを道の駅「くつき新本陣」に設置。また1基は京都精華大周辺の畑地に建設した。さらに、「くつき新本陣」において、小屋キット設置後、来訪者へのアンケート調査を実施、想定される価格帯などについて調査を実施した。
展示を見た来訪者の一部からは好意的な意見がきかれ、これまで(2011年6月時点)に、6〜7件の問い合わせが来ている。
今後の展開
京都市花脊地区などに今後、展示を展開する予定(山田氏による実施)。
簡易で作成できるログハウス風キットという位置づけで、製品への関心は高く、より製品の完成度を高めることで、販売展開可能であると考える。